一湊珈琲焙煎所 “A Day in Yakushima”

“屋久島にいると、立ち止まることができる。たぶん東京で珈琲屋をやっていたとすると、トレンドがどんどん押し寄せてくるときに、自分のスタイルを見失うんじゃないかと思う。いろんなスタイルを見てしまって。屋久島にいるとそれが意外とないので、今となってはよかったなと思います。”(高田忠幸 一湊珈琲焙煎所)

エリック・ヴィヴィアン “A Day in Yakushima”

"長い間、僕たちは何かしらの変化を強く求めていて、独立や自由を求めていた。だから、会社が(僕たちの働いていた)支社を閉鎖したのは結果的には良かった。サンフランシスコで別の仕事の申し出はあったけど、「いや、たぶんこれは何かのサインだ」と思った。いろいろなことをふまえて、ここに来た。やってみよう、と。"(エリック・ヴィヴィアン)

脳科学者・茂木健一郎が語る屋久島の魅力 
#自然への回帰と調和

自分自身が自分に働きかけて治すみたいな力が、こういうところ(森の中)では高まっていく。人間の体の細胞の中では1日に何個かがん細胞のようなものができてしまうってことは、これは仕方がないことなんだってことが最近判ってきてるんですね。やっぱりある程度の確率でがん細胞みたいなものが出てくるんだけど、それを攻撃して壊してしまうのは我々の免疫系なわけです。ということは、我々の免疫系ってのはそういう力を持っている。ところが、ストレスとかがあると、そういう免疫系の働きが妨げられてしまう。会社で忙しいだとか文明の中でいろいろ、適応しなくちゃいけないとか学校に行かなくちゃいけないとかね。(茂木健一郎)

脳科学者・茂木健一郎が語る屋久島の魅力 
#森から学ぶ「共生」

この森の中には、様々なニッチ、「生きる場所」があって、その様々なニッチに応じていろいろな生き物がいる。 ひとつの生き物だけ取ると、あることは得意なんだけど、別のことは苦手。また別のところだと、別のことが得意で、他のことは苦手な生き物がいる。それがお互いに自分の得意な場所で生きている。そして世代を交代させている。そう考えると、我々人間の社会でもね、ある人は何かが得意で、何かが苦手なんだけども、それでいいんじゃないかと思えてくるんですよね。(茂木健一郎)

脳科学者・茂木健一郎が語る屋久島の魅力 
#ウミガメを育む白浜

さきほど歩いてましたら、最初、花びらみたいなのが落ちているのかなと、ずっと思いながら歩いていてしばらく気付かなかったんですけど、それが実はウミガメの卵のかけらでした。夏に産んで、今11月ですから、2、3ヶ月たった今でも、だんだん波に洗われてカケラになっていくんですけど、この浜にあるということで、まさにここが、ウミガメの命が息づいている、そういう場所だということを、また確認した次第です。ウミガメの卵だけじゃなくて、僕の大好きな「マルオミナエシ」っていう小さな二枚貝があるんですけど、その貝殻が落ちてたりしてほんとに歩いてるだけで、幸せになれるようなそういう浜です。(茂木健一郎)