屋久島のトビウオ漁
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「縄文杉、ウミガメ、登山にシュノーケリング。日本の屋久島でしか見られない自然を求め毎年、たくさんの観光客が訪れます。私たちは世界遺産の島の食や文化にスポットを当て、動画でお届けしています。」
「取材ですか。今日は揺れますよ。お昼過ぎまでは我慢してくださいね」
夜明け前の屋久島・安房港、船長は静かにクギを刺した。甘い気持ちで取材できると思ってはいけない。港を出れば、東シナ海を北上中の台風の影響を受ける。海上は大きなうねりが待っている。
われわれ睡眠不足の編集者とカメラマンはこの段階で船酔い確率100%を覚悟した。だが、屋久島名物のトビウオがどんなふうに水揚げされるのか、この目で見てみたい。
軽快なエンジン音を響かせながら、黒潮丸と僚船・文海丸(あやみまる)は堤防の突端を越え、暁の海に飛び出した。
Music: Acoustic Breeze – Bensound.com