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山尾三省「火を焚きなさい」を読む

やがてお前達が大きくなって虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを

山尾三省「火を焚きなさい」
「びろう葉帽子の下で/山尾三省詩集」(1993年、野草社刊)より

屋久島で自給自足の暮らしを営みながら、数多くの書物を遺した作家・山尾三省。
自然を見つめ、人間の本質を捉えようとする彼の文章は、いまも多くの人々によって愛されています。
今回は山尾三省の代表的な詩の中から、「たまご」を一湊小学校の子どもたちが、また「火を焚きなさい」を脳科学者の茂木健一郎さんが朗読します。

音楽:
Cedar Waxwing by Chad Crouch
Sandhill Crane by Chad Crouch
Stellar’s Jay by Chad Crouch
http://freemusicarchive.org/music/Chad_Crouch/

制作:屋久島ハートTV